下水道管路管理技士
下水道管路管理技士は、日本下水道管路管理業協会が行う認定試験です。
資格は「総合技士」「主任技士」「専門技士」の3つに分かれています。
◆下水道管路管理総合技士
下水道及び下水道管路施設に関して高度な専門知識と見識を有し、業務に関して的確な判断ができ、安全衛生、教育等について指導監督ができるほか、維持管理計画等を立案し、必要な技術を提案することができる。
◆下水道管路管理主任技士
下水道及び下水道管路施設に関して専門知識を有し、専門技士や作業員等に適切な指示を与え、業務を適切に実行できるほか、施工(業務)計画書や成果報告書の作成ができる。
◆下水道管路管理専門技士
「清掃」「調査」「修繕・改築」の3部門があります。
「清掃部門」及び「調査部門」は、下水道及び下水道管路施設に関して基礎的な知識及び専門的技術・技能を有し、業務について状況に応じた適切な機械器具等を選定し、作業員等に指示し的確に業務処理ができるほか、成果内容を報告できる。
「修繕・改築部門」は、下水道及び下水道管路施設に関して基礎的な知識を有するとともに修繕・改築に関して専門的技術を有し、作業員等に指示し的確に施工管理ができる。
【試験】資格概要
難易度
★★☆☆☆〜★★★★☆
受験資格
◆下水道管路管理総合技士
7年以上の実務経験があり、かつ、以下に示す資格(合格証)のいずれかを有 する者とする。
・ 技術士第一次試験若しくは技術士第二次試験の合格者(上下水道部門(選択科目:下水道)に限る)
・ 日本下水道事業団の下水道管理技術認定試験(管路施設)合格者
・ 日本下水道事業団の下水道技術検定(第1種・第2種・第3種技術検定のいずれか)の合格者
◆下水道管路管理主任技士
5年以上の実務経験があり、かつ、以下に示す資格(合格証)のいずれかを有 する者とする。
・ 技術士第一次試験若しくは技術士第二次試験の合格者(上下水道部門(選択科目:下水道)に限る)
・ 日本下水道事業団の下水道管理技術認定試験(管路施設)合格者
・ 日本下水道事業団の下水道技術検定(第1種・第2種・第3種技術検定のいずれか)の合格者上
◆下水道管路管理専門技士
3年以上の実務経験
申込期間
2022年4月1日(金)~4月21日(木)
受験日
【総合技士】
筆記試験:2022年7月10日(日) 東京、大阪
面接試験:2022年9月10日(土) 東京
【主任技士】
学科試験:2022年7月9日(土) 全国7都市
実地試験:2022年7月9日(土) 全国7都市
【専門技士】
学科試験:2022年7月9日(土) 全国7都市
実地試験:2022年7月9日(土) 全国7都市
実技試験:2022年7月下旬から9月中旬 全国7都市
試験内容
【下水道管路管理総合技士】
◆筆記試験※令和2年度の試験からは、必須問題に代わり“経験論文”を受験申込時に“実務経歴証明書”と併せて提出。
・問題(1):管路施設、関連法規、安全管理、清掃、調査、修繕・改築の6つのグループから各3問中2問を選択し、計12問を選択記述
・問題(2):施工(業務)計画、管路管理計画の設問から1問選択し、1,200字程度で記述
◆面接試験
・筆記試験の合格者を対象に約20分程度の口頭試験を行う
【下水道管路管理主任技士】
◆学科試験
・管路施設、法規、安全管理、管路施設の管理業務(清掃、調査、修繕・改築)に関する知識について15問(五肢択一)問題
※受験資格において、「下水道管理技術認定試験(管路施設)」合格で申込みの受験者は、学科試験免除。
◆実地試験
・施工計画作成に必要な実務に関する問題2問について記述
・成果報告作成に必要な実務に関する問題2問について記述
【下水道管路管理専門技士】
◆学科試験
・管路施設、安全管理、関連法規から10問、受験する部門から20問の合計30問について多肢選択式(四肢択一)問題
◆実技試験
・「清掃部門」:高圧洗浄車と強力吸引車の操作
※清掃部門にあっては産業洗浄技能士(高圧洗浄)の資格者で、かつ、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者の技能講習修了者は、申請により実技試験免除。
・「調査部門」:テレビカメラ車の操作(記録表の作成までを含む)
◆実地試験
・「修繕・改築部門」:1000字程度の経験論文及び修繕・改築に関する基礎知識や施行管理に関する記述
※本会が認める(公財)下水道新技術推進機構の審査証明を取得した技術を有する協会が行う技術者講習の修了者は、申請により実地試験当日に行う免除講習を受講することにより実地試験免除