配管工(水道工事)ってどんな仕事?2021年5月18日

前回は水道設備工事についてご紹介しましたが、今回は配管工(水道工事)について某企業の方にお話を伺いました!

配管工(水道工事)ってどんな仕事?

上水道工事では、水道管の新設や改修などを行います。

水道管引き込み工事
道路に埋設されている給水管から宅地内へと水道管を引き込むための工事のことです。新築等に伴う給水設備として必要とする場合には欠かせない工事になります。
水道管敷設替え工事
給水・配水管の交換作業になります。道路の下の水道管にも寿命があるので、法廷耐用年数を経過したタイミングで新しい配管へ交換が必要です。重要なライフラインである水道管を守るために、道路を掘削して老朽化した水道管を取り外し、新設水道管を敷設する工事になります。
水道管の修繕工事
何らかの原因によって水道管から水漏れをしてしまった場合の修繕作業です。水漏れにより断水となる場合や事故に繋がる可能性があるので緊急性の高い工事になります。

配管工(水道工事)の魅力・大変なこと

配管工の魅力は、「自分の可能性を広げる仕事」「私生活にも生かせる技術力の習得」だと思います。
水道工事は人々の生活に欠かすことができない水や空気などのインフラを支える仕事です。そのため事故や機械誤操作がないように確実で丁寧な作業が求められますが、水道管の敷設換え業務などで、イメージ通りに自分達の手で施工されていく楽しさや水道管が整備された瞬間は達成感を味わえます。
大変な面は、「騒音問題」や「交通トラブル」が発生してしまう場合があるために工事は深夜帯に行う事が多く、また早朝や炎天下、寒波の中での作業などですね。

配管工(水道工事)に向いてる人

社会人としての基本ですが、水道工事は予め作業時間帯決まっているので時間をしっかり守れるかどうかはとても重要です。設備業者は器材の準備や確認作業等あり、出発時間含め順守できなければ事故等に繋がってしまいます。
それから協調性や団体行動が出来る人。地中には水道以外にも電気、ガス等の埋設ライフラインがあり、地中埋設工事や修繕、試験堀りでの重大な管路事故や2次災害を防止する為には、他の作業員はもちろん、各関係機関との連携も不可欠です。ヒューマンエラーを引き起こさないためにも、周りとしっかりコミュニケーションをとれる方がこの仕事に向いているでしょう。

配管工(水道工事)で持っていると便利な資格

配管工として現場作業をするにあたって、資格がなければできないといいうことはありません。ただ水道という全体像、埋設物の構造等を理解するという意味では、「給水装置工事主任技術者」、「管工事施工管理技士」、「排水設備工事責任技術者」の取得がオススメです。ある程度の知識があれば打ち合わせもスムーズにいきます。
また、ピットやマンホール作業等での酸欠事故を防ぐために「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」も取っておくといいでしょう。

給水装置工事主任技術者
給水装置工事主任技術者は、給水装置工事の技術的指導監督や給水装置の技術的管理などが行えるようになる国家資格です。水道設備工事の作業自体は無資格者が対応しても問題ありませんが、事業者は監督者として給水装置工事主任技術者の資格保有者を現場に派遣しなければなりません。他にも、施工した給水装置の検査の立会人も、この資格保有者であることが求められています。
管工事施工管理技士
管工事施工管理技士は、冷暖房設備工事、空調設備工事、給排水・給湯設備工事、ダクト工事、浄化槽工事、ガス配管工事、衛生設備工事などの管工事に携わることができる国家資格です。具体的には施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理をはじめとする業務を行うことができます。
排水設備工事責任技術者
排水設備工事責任技術者とは、下水道排水設備工事を行う上で一定の条件を満たし知識技能を有すると認められた者です。下水道排水設備工事は、各自治体の条例によって登録された指定業者だけが対応できるもので、指定業者に選ばれるためにはこの資格を所有している技術者を選任しなければいけません。
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
トンネルや下水道などの酸素欠乏・硫化水素中毒危険作業場所に係る作業で、酸素欠乏等の空気を吸入しないように作業方法の決定や作業指揮、また空気中の酸素・硫化水素の濃度を測定し、測定器具、換気装置、空気呼吸器等の器具または設備を点検、空気呼吸器等の使用状況の監視を行う責任者です。

おすすめの資格

配管工(水道工事)になるためには

配管工になるのに国家資格や特別な資格等は必要ないので、すぐに配管工として働き始めることができます。
ただし、水道工事には専門的な知識と技術が必要であり、扱うものが水道という重要インフラになので、完璧な施工が求められます。
配管工として水道工事等に従事後は採掘等の人力作業が主になると思います。最初は技術よりも体力が必要とされ、様々な現場を経験した後、徐々に配管工としての技術を向上するというのが一般的です。材料から様々な工法まで習得することは多岐にわたるため簡単ではありません。
様々な現場に応じた配管工事を施工及び管理できるようになり初めて配管工事の専門家といえます。
配管工には技術向上に終わりがなく様々な方向にステップアップ出来、自身で独立することやエクステリア、プラント配管等幅を広げやすい職業です。

いかがでしたか?一言で水道工事といっても、建物の敷地内の水道設備工事とはまた違うんですね。やる気さえあれば資格がなくても働けるそうなので、キャリア形成もしやすいかもしれません。
配管工に興味が湧いた方や水道業界にキャリアチェンジをご検討中の方は、ぜひ挑戦してみたください。